(続)海の音

雑念のメモ

10/19 夢日記

豪華二本立て

 

前半

何らかの組織に属している。何箇所かある入口は顔というか身体認証で護られている。しかしトイレの配管を通じて侵入者が来たような証拠が残されているのを発見。脅える組織のメンバー。侵入者の姿は見えない。

 

後半

久しぶりに再会したあの人は素晴らしく穏やかで落ちついていた。今や人気絵本作家になっていて月刊の子ども雑誌に連載を持つほどになっていた。対する私は人生どうしてこうなっちゃったんだろうってその人への愛おしさと才能への嫉妬が混ざった複雑な感情を持ちつつ俯いている。

ただのメモ

読みたい本をアマゾンで買いまくっていたら読むスピードが全然追いついていない。けれど全部面白い。いつも何冊か並行して読む。今は町田康綿矢りさと自分で勉強したいと思った分野の本。 

 

友達のお祝いにリクエストしてもらったホームベーカリーを探さなきゃいけないのに関心がないのか全然取り掛かれない。ホームベーカリーって自動パン作り機ってことで良いのだろうか。朝起きて焼き立てのパンがそこにあるなんて全人類の夢じゃないか。

 

蒼波純さんの魅力が宇宙爆発的というか、計り知れないことを知った。計り知れないと分かっていたから今までわざと見ないように、目を背けて来た。けれど、ふとおやすみじゃんけんの写真を何枚か見てしまった。公開当時境遇的にどうしても観に行けなかった『ワンダフルワールドエンド』を映画館で観ることに拘泥しすぎているが、観る前に死を迎えるかもしれない。でも映画館で観たい。

 

最近酒量が減った。寒くなったというのもあるが家にいる時はあんまり飲みたいと思わなくなった。夜出かけることもないのでほとんど飲んでいない。凍えるような季節に暖房の効いたお店に入ってマフラーやらコートやらを脱ぎ、おしぼりで手を拭いて、冷えたビールを一口飲んで、さてってメニューを眺める一連は好きだけど。手書きの本日のおすすめ、とか文字だけでぐっとくる。お酒自体というより飲酒を取り巻く事象が好きなのかもしれない。飲み会の様子を油絵で描きたいとずっと思っている。

 

朝ドラを欠かさず観て弁当を毎日持参する人生でありたかった。50代独身上司(男)の手作り弁当があまりにも美味しそうなのでお金払うから私の分も作って下さいと発言しかけたが脳内で留めた。案外応じてくれそうだから逆に言えなかった。

日曜日

あの時なぜ反論しなかったのか、あの時なぜ諾としてしまったのか、等といくつかの選択されずに葬り去られた人生達について朝から何時間も同じ場所に座り込んで考えていた。着替えることも食事も取ることも忘れたというか逃してしまい、我に返り戸棚を探って買った覚えのない厚切りポテトチップス薄塩味を発見、是を一気食いした後、猛烈な勢いで家事を完遂、した風にした。出かけていた家族が帰宅すると何事もなかったかのような顔で晩御飯を食べ風呂に入り布団に潜った途端、また「なかった人生回顧ゲーム」が脳内で始まり明日からの営みに対して自分でもよく分からない虚無感が湧き、押し潰されそうになっていたところ、居間から一人でテレビを観ている家族の甲高い笑い声が二度三度と聞こえてきて、その声があまりにも嫌な感じだったので同じ人間だからと言って理解し合えるものではないことを確信した。やはり間違っていた。でも君、隣で小さく寝息を立てて寝ている、今日も可愛いね好きだよずーっと一緒にいようね(んな訳ないが)と言ってくれた君だけはミサイルが飛んできて世界が終わろうとしても守り抜きたいという一握の意思が孤独の中で揺らめいて明日に繋がっている、ような。

好きで好きで一日中きいている

辛い辛い嫌だ嫌だと言っているばかりでは救いがないばかりか状況は悪化する一方で自分で自分を救済しないと最後には滅びてしまう。「流星ヘブン」という曲を繰り返し聴いているとそういう気持ちになった。準備段階に入ったはいいが全方位にやるべき事考える事が多すぎてキャパオーバーで既に吐き気がしている。吐き散らしながらでも一つ一つ終わらせていかなければ自分や大切なものを殺してしまう。一つでも順を間違えると命取りになりそう。今までずっと選択をしないままぼんやりと、運に助けられながら生きてきたがいよいよどん底に行くのかなという覚悟はできている。現実は厳しく、若くもなくこれといったスキルや資格もない子持ち婆の社会における需要のなさを既に嫌というほど実感させられている。私には何ができるのだろうか。調べれば調べるほど不安を煽る言葉しか出て来ない。でも生きなければいけない。

 

 

生きる方を選んでく 生きるほうを選んでく

大森靖子「流星ヘブン」アルバム『MUTEKI』より

https://youtu.be/bDTwXCrcHxs

どら焼き食べたい

出先から戻る途中ふらふら歩いていたら案内板に町内会のリクリエーションを知らせる張り紙がしてあった。ホテルでブュッフェかー。食べ放題飲み放題3000円かー。なぜか自分がそのリクリエーションに行く前提みたいになっていた。住んでもいない町内会の見知らぬ人達と交流する自分をつい想像する。共通の話題がないばかりか、なぜそこにいるのか説明できず気まずい。とりあえずローストビーフの列に並んでビールを飲む私。

 

その案内板の少し先ににいつ見ても気怠そうなブルドックがいた。飼われている家の前を通る度に少し開いたガレージのシャッターから顔を覗かせていた。こちらを一瞥するだけで吠え立てて来ることはなかった。小さい頃追いかけられたのがトラウマで吠える犬が恐い。ブルドックは歳老いているのかひどく疲れているようだった。ある日、前日と同じように前を通りかかっても彼の姿が見えなかった。突然いなくなった。シャッターも閉まってしまった。あれから見ていない。最近あの犬見ないですよねって会社の人に話してみた。え?何の犬?…ほら、ブルドックいたじゃないですかあの家のガレージに。えっ、ちょっと分かんないなぁ。困ったような顔をされる。えっ、あのブルドックですよ、気怠そうに寝そべってた…。えっ?……。幻だったのかな。何人かに聞いてみたけど結局誰とも彼(彼女かもしれないけど何となく私には彼な気がした)が姿を消した話をすることができなかった。

 

夜中3時代が一番好きな時間帯。朝でも夜でもない、誰のものでもない一人の時間。優しくて穏やかな時間。音楽もかけずに最小限の灯で今日あったことや昔のことを考える。好きな音楽はあるけど無音のしーんとした空間にいると落ち着く。今日ジュースの蓋をちゃんと閉めてなくて冷蔵庫汚してすごい剣幕で怒られたこととか、初めて付き合った人がドラえもんと八宝菜好きだったこととか。考えたってしょうがないのだけど。明日雨だってねぇ。公園もお散歩も行けないねぇ。お腹空いた。

3時から4時までの

あーまた朝が来てしまう。焼肉屋がスピリチュアルやらヒーリングを謳う怪しい事務所になっていた。年収十億だってさ。もみあげが尋常では考えられないくらい長い小学生を見た。耳の下から細長く伸びた髪が鼻の下で蝶々結びできるぐらい長かった。凝視しても男の子なのか女の子なのか分からなかった。ぽっこり膨らんだお腹に時々触れながら皆の前で挨拶して花束もらっていたバイトさんに聖母のような微笑みを向ける彼女を見ていた私の顔は一体どんな顔をしていただろうか。彼女は子どもが生めない。いつも笑っているけど。友達から来たメールを放置している。この度結婚することになりましたって。返事しなきゃ。おめでとうって。ずっと最期の事ばかり考えている。何でどれぐらい苦しんで死ぬのかとか。どこで死ぬのかとか。後戻りしたくてもできない事がある。もっと選択していかなきゃいけない。洗濯もしなきゃいけない。魚は川を上る。私は中耳炎で辞めてから泳げない。あー4時がきた。

学校へ行こうにだぜっていう大学生いたよね

とおくにきえてしまいたいけど朝になれば息子がおはようって起きるからどこにもきえないぜ。ぜってなんや。動きながらラジオ聴きたいのに電池があと3パー。でっかいねこのぬいぐるみは買ってよかった。秋刀魚の内臓は好きじゃない。ハーゲンのかぼちゃは美味しい。銀杏が綺麗でだれもいないあの公園にもう一度行きたい。本をたくさん読みたい。絵を描きたい。誰にも見せない絵を描きたい。あー連休が終わる。何これポエムかよ。