(続)海の音

雑念のメモ

呼ばれて飛び出て即死

頭の中にあることを真面目に話しただけなのに全員ほんとに漫画みたいに目が点になって黙り込み以降話が全く進まなくなり、あーやっぱり話すの辞めれば良かったって思った。いつもいつも言いたいことを殺してきた。撲殺して普段は檻の中に入れているのだけど、この人だったら、今だったら話しても大丈夫かなって瞬間、檻の鍵を外す。そしたら一度死んだ大切がなんかお洒落して蘇って出て来る。しかしその大丈夫は妄信に過ぎず結局自分は相手にトチ狂った奴としてしか映っていなかったと後から気付いた時、途端に恥ずかしくなって再び逝ってしまったギラギラの昭和の漫才師みたいなスーツに蝶ネクタイの亡骸を抱えてどこか秘境にでも逃げたくなる。生涯でたった一人ぐらい逃げなくてもいい人に出会えるのかな、それとも探し求めて道端で野垂れ死ぬか。分からないからずっと怖い。