(続)海の音

雑念のメモ

KILL MY DREAMとは

大森靖子さんの今年のツアータイトル "KILL MY DREAM" に込められた意味について何度も考えた。 直訳「夢を殺す」とは。Kill つまり「殺す」は「他人や生物の命を奪うこと」、命を終わらせることである。英語のkillはゲルマン祖語のkwuljanaが語源であるらし…

大森靖子はいいぞ(はじめて言えた) — KILL MY DREAM TOUR 2023 @大阪 千日前ユニバース 備忘録

神戸公演に続き2回目のKILMツアーへの参加。自由字架編成(大森さん、sugerbeansさん、山之口理香子さん)だった神戸公演に対し、四天王バンド(sugerbeansさん、設楽博臣さん、千ヶ崎学さん、張替智広さん)と宇城茉世さんの編成だったため全く異なる色になる…

夏の呪縛からの解放 ー MAPA『SUMMER SHOOTER』

いつから夏が嫌いになったのだろう。幼少期は好きだったのにな。朝から夕方まで近所の子たちとセミ捕りやセーラームーンごっこをしたり、地蔵盆でもらえるお菓子が楽しみだったり純粋に楽しかった。好きだったはずの季節はいつの間にか苦痛になっていった。…

生への拡張 「大森靖子 超自由字架ツアー2022@神戸公演1部」を観て

7月24日、「大森靖子超自由字架ツアー2022」神戸公演1部(昼公演)に行った。ライブがあった日曜日から今もまだ余韻に浸っている。観た光景、聴いた音、あの場の空気、鼓動。ライブ直後に感想をツイートしようとしたが到底140字足らずで言語化できるような感…

『①④才』が好き

ZOCのメジャーデビュー後ファーストアルバム『PvP』が大好きで毎日聴いている。ものすごいボリュームなので感想を語るにはまだ聴き込みが足りない。そんな中、今一番心に引っかかっているのが『①④才』。この曲が本当に好き。曲を分析するのが正しい向き合い…

嗚呼、プリント倶楽部

プリクラが「プリント倶楽部」の略だということを今の若い子のうち何人が知っているだろうか。 先日、十年以上ぶりにプリクラを撮った。友達の親子と息子と一緒に。その時の嬉々とした気持ちは日記に書き留めたが、プリクラについて異様なほど思いが溢れてき…

よしお兄さんりさお姉さんありがとう

時代が遷り変わるように始まったものにはいつかきっと終わりがやってくる。当たり前のように側にいると思っている人がずっとそこにいるとは限らない。そろそろかなと番組を観る度になんとなく覚悟をしていたため、あまり驚かなかったが日を追うごとにじわじ…

はじめて大森靖子さんに出会ったときのこと

初めて大森さんのことを知ったのは2014年の春。今もだが、その頃の私は今よりもずっと音楽に疎かった。山口百恵やビートルズを好んで聴いていたが、歌番組で聴いたり有線から耳にする曲をなんとなく知っているくらい。音楽のことが何もわからなかった。過去…

8767日

阪神大震災から24年経ったらしい。らしいというのは何年経ったか正確にわからなかった。ニュース記事を読んで「そうか、そんなにか」と実感した。 神戸新聞の記事の冒頭に「8767日。あの大地の揺れから、私たちが歩んできた日数です。あなたは1日1日を、ど…

かわいく生きるとは ー 超歌手 大森靖子『クソカワPARTY』TOUR 大阪公演@BIG CATに行って感じたこと

以下は思いつくままに感情を羅列した主観的な記録である。だからきっと人が読んで共感するようなものではない。いつもこんな形でしか書けない。でも書きたかった。 2018年12月7日、「超歌手 大森靖子『クソカワPARTY』TOUR」大阪公演に行って来た。場所は心…

勝手に夏の作文 小中高時代の思い出

大森靖子さんの書く文章が好きだ。「NHK Eテレ作文『私の中高時代』(充電)」というコメントと共に大森さんの中高時代に関して書かれた文章のスクリーンショットが8月22日の夜、ツイッターに投稿された。 NHK Eテレ作文「私の中高時代」(充電) pic.twitter.…

パリピ越しに花火を見たい - 『7:77』を聴いて勝手に考えたこと

大森靖子さんの新しいアルバム『クソカワPARTY』の7番目に収録されている『7:77』に「パリピ越しに花火を見て」という歌詞があるがこの歌詞が好きで勝手に色々と思い巡らせている。今回のアルバムタイトルは『クソカワPARTY』で、「パリピ」つまり「パーティ…

大森靖子2018「COCOROM」ツアー 神戸公演@チキンジョージ (2018.6.14)の記録

6月7日恵比寿・リキッドルームで始まった「COCOROMツアー」は翌週15日京都・磔磔にてツアーラストを迎えた。「プチツアー」と表記されていたとおり、いつものツアーに比べて公演数は4公演と少なく期間も短い。新作アルバムに紐付いたツアーでもない。そんな…

〈ビバラポップ!と音楽〉現場風俗資料になりたかった何か

こんなに長くてまとまりのない文章を最後まで読む人は誰もいないだろう。書きながらビバラポップについて書いているのか、大森靖子さんについて書いているのか、自分の人生における音楽との関わりについて書いているのか、そもそも何のために書いているのか…

好きな人について考えたこと(2017年11月のメモ)

最近の新譜や書籍発売発表やそれに伴う大森さんのコメントを読み、昨年11月にメモ的に吐き出した文章を駄文だが後々見返したいと感じたので誤字など訂正して残しておくことにした。11月から半年以上が経過したが大森さんは絶えず変わり続けている。この文章…

春の中トロ祭り

春だからと託けて腐敗しない色鮮やかな塩化ビニールの造花が路上に咲き乱れ、それを本物の花だと思った人達がブルーシートを敷き毎晩宴会をしている。日に日に人は増え続けて。明け方3時26分抗菌服とマスクを着用した誰かが作ったことを証明するシールが貼ら…

岡本太郎とさいあくななちゃん

桜が満開の頃、岡本太郎現代芸術賞大賞、岡本太郎賞(TARO賞)を受賞したさいあくななちゃん(「さん」など敬称をつけると違和感があるのであえてつけないことにする)の作品《芸術はロックンロールだ》を観に、川崎市岡本太郎美術館へ行った。さいあくななち…

縷縷夢兎個展『YOURS』に行って感じたこと

某日、東佳苗さんがデザイナーをつとめる縷縷夢兎の3回目となる個展『YOURS』に行った。大森靖子さんの衣装やMVで縷縷夢兎のことを初めて知った。縷縷夢兎の衣装の、オートクチュールならではの五感に迫ってくる重みは生で観た時が一番強いと大森さんのライ…

チャンキー前田

チャンキーヒールという単語を初めて知った途端、「チャンキー前田」という架空の人物が頭の中に出現した。------ チャンキー前田は腹話術人形のふくちゃんと暮らしていて性格は比較的明るいが友達はいない。好物は草餅。海外でイルカと泳ぐことが夢。 チャ…

生きる宣言

昔から走れず泳げず歌えず、人前に出ればうまく話せず思い切って言葉を捻り出せば意味不明だと狂人扱いされ、唯一絵を描くのが好きだったけど高校で基礎デッサンが全然できなくて美術の先生にいつも叱られて美大断念。それきりほとんど描かなくなってしまっ…

『勝手にふるえてろ』をみて勝手にふるえて感じたこと

年末から観たいと思っていた映画『勝手にふるえてろ』を正月明けにようやく鑑賞することができた。都心で平日朝イチの上映だったが思ったより人が入っていた。内容的に若い人が多いかと思いきや白髪の男性もいて幅広い年齢の客層だった。ネタバレもあり得る…

ゴミ袋のアリス

あれは小2の図工の時間だった。まだ図工の先生に教えてもらう前の学年だったからいつもの教室だった。ニシイ先生という担任の先生がいた。家庭から持ってきたゴミ袋や紙袋で班ごとにテーマを決めて衣装を作って完成したらそれぞれ発表しましょう、という授業…

MUTEKI弾き語りツアー 大阪公演(2017.12.22)

年末に書くだけ書いて放置していた… 12月22日金曜日、会社を休んで大森靖子さんのMUTEKI弾き語りツアー大阪公演に行った。当日、朝から息子と二人で実家に帰り、昼過ぎに難波へ向けて出発した。梅田に着くと昔家族でよく行ったジューススタンドがあるのを確…

大森靖子の出張実験室in幼稚園~一緒にあそぼう親子イベント~(2017.11.19)

池袋から西武線に乗って最寄駅の改札を出て、会場の幼稚園はどこかなと地図を見ようとしたらちょうど改札の前にいた友人と娘さんに遭遇。迷う心配がなくなり安心した。一緒に地図を見て駅を出ってこっちかなぁと歩いているとナナちゃんパーカーを着たお子さ…

映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』感想

『夜空はいつでも最高密度の青色だ』という映画を観た。最果タヒさんの同タイトル詩集を石井裕也監督が映画化したという。 最果タヒさんは若くして数々の賞を受賞された現代詩人だが、詩の世界に疎い私は大森靖子さんの自伝著『かけがえのないマグマ』の著者…

10/19 夢日記

豪華二本立て 前半 何らかの組織に属している。何箇所かある入口は顔というか身体認証で護られている。しかしトイレの配管を通じて侵入者が来たような証拠が残されているのを発見。脅える組織のメンバー。侵入者の姿は見えない。 後半 久しぶりに再会したあ…

ただのメモ

読みたい本をアマゾンで買いまくっていたら読むスピードが全然追いついていない。けれど全部面白い。いつも何冊か並行して読む。今は町田康と綿矢りさと自分で勉強したいと思った分野の本。 友達のお祝いにリクエストしてもらったホームベーカリーを探さなき…

日曜日

あの時なぜ反論しなかったのか、あの時なぜ諾としてしまったのか、等といくつかの選択されずに葬り去られた人生達について朝から何時間も同じ場所に座り込んで考えていた。着替えることも食事も取ることも忘れたというか逃してしまい、我に返り戸棚を探って…

好きで好きで一日中きいている

辛い辛い嫌だ嫌だと言っているばかりでは救いがないばかりか状況は悪化する一方で自分で自分を救済しないと最後には滅びてしまう。「流星ヘブン」という曲を繰り返し聴いているとそういう気持ちになった。準備段階に入ったはいいが全方位にやるべき事考える…

どら焼き食べたい

出先から戻る途中ふらふら歩いていたら案内板に町内会のリクリエーションを知らせる張り紙がしてあった。ホテルでブュッフェかー。食べ放題飲み放題3000円かー。なぜか自分がそのリクリエーションに行く前提みたいになっていた。住んでもいない町内会の見知…